2007年4月16日月曜日

サルサ チリコンクロッソ




インプレを書きました。


wordからのコピペなので改行などは勘弁してください。


Salsa chilli con crosso インプレ

 今回インプレするにあたって、今まで私の乗ってきた自転車(ロード:ラバネロSAT、コルナゴdream、シクロクロス:ラバネロ プレステージOS+鉄フォーク、ピスト:ラバネロ プレステージOS)が元になっていることを承知していてください。
 毎回自転車をくみ上げると最初にフレームのパーツ構成よりもその自転車がどんな自転車であるか、乗り方はどのようにすればよいかということを確かめるために最初に長距離乗ることにしている。今回は日帰りであることと夜には雨予報となっていることから300km以内でのツーリングとした。目的地は銚子で練馬から推定280kmである。
 フレームをくみ上げて最初に感じたことはハンドルが予想以上に高いという点だ。これにはいくつか原因があるのだが、まずヘッドチューブが195mmあるということ。これはフレームサイズが大きいので仕方ないことであろう。次にフロントブレーキのアウター受けがコラム部分(ステムと上ワンの間)になってしまったこと。こちらはフロントフォーク付け根に穴がないため、下ワンのところに取り付けができなかったのである。以上の点よりくみ上げるとロードより95mmハンドルが高くなってしまった。ハンドルが高かったことによる走りの影響は後に書くことにします。
 フレームが届き、部品を組み込んでいく際に問題となった点は、ヘッドチューブの内径が33.5mmだった。ヘッド小物の外径は34mmなので若干ではあるが嵌らない。そのため、リーマで削ることにより対応した。また、シクロクロスは泥レースとなることがある。当然、ロードよりは頻度が多いのは否めない。そのため、フレーム内に水が浸入した際に水抜きが必要となる。このフレームにはそれがないのでハンガー部分に水抜き用の穴をあけた。加工は高村監督にお願いした。
 コースは基本的に平坦基調なので最初はゆっくり、中間をミドル、メディオをとりまとめ基本的にペース走で走った。新車ということもあり慣れないポジション、感覚なので安全運転で走ることに心がけた。最初に踏み出した感想は、「ん?ちょっと乗り出しが重いかも、、」というものだった。しかし、徐々に速度が上がるにつれ加速度は変わらないまま速度はあがっていく。中間速からの加速がすこぶる早い。いままで経験したことのない感覚である。加速についてはいろんなバージョンを試してみた。①発進~30km/h前後まで、ギアがかかっている状況では今までのロードと同じようなモッサリ感がある。ギアがかかっていないときに回転で上げていこうとするとさらに加速が悪くいまいちである。レース中のぼりの途中で集団が一息ついて踏みなおす状況が生まれたときはかなり重いとかんじるだろう。②30km/h以上での巡航からさらにアタックや集団のペースアップした時、ギアがかかっていることにはそんなに関係なく容易に加速してくれる。ツーリング中ではハンドルが高かったことにより上半身があまり使えていなかったことも感じさせないほどだった。これには平地単独巡航からだらーっと加速してみたとき、巡航が落ち始めたときにダンシングによって維持しようとしたとき、32km/h巡航を35km/h巡航にしてみたとき、そして、トラックペーサーにより70km/h巡航で引いてもらったときと試した。
 今回ゴールスプリントのようなもがきは途中挟まなかったのでどのような感覚になるかはわからない。のぼりのコースではないが、平地~上りや下りの勢いのまま上りというところで、ダンシングでギアをかけて踏み倒してみた。使用したギアは53-16あたりなので30km/h以上は出ていると思われる。先にも書いたが中速域からの加速は反応が早い。緩斜面ののぼりにおいてもこれは有効で頂上まで一定ペースででも回せる脚があれば勢いを落とさないまま上ることができる。ただ、残念なのは一度失速してしまうとそこから立て直すのは難しいというところだろうか。
 では、逆にヒルクライムのような常にのぼりの状態ではどうだろうか。今回ツーリング中にそのような状況となったところは折り返した後で、150km走っており脚が回っていなかったので割愛させていただきます。このあたりは乗り込んでインプレしていきます。
 次にコーナーや下りについてです。Avidのブレーキはすこぶる利きが悪くフロントブレーキをかけると剛性の足りなさからバイブレーションがおこる。これはブレーキ本体なのか、フォークに原因があるのか今のところ定かではない。下りについてもそのような状況がなかったので省略します。コーナーワークについては、さすがクロス車といえるところだろうか。回頭性は今まで乗った自転車で一番である。よく曲がり、特に減速や加重移動しなくても曲がってくれる。フロント周りが詰まっていたりヘッドアングルが高かったりするとそのような状況になるが、そういうことでもないところが不思議なところである。
 トータルで感じるところはハンガー~サドルより後ろの三角はロードとほぼ同じ感覚であるということである。ハンガー下がり65mmであるのも影響しているのであろう。今回このクロスをできる限りロードレースで使用したいと考えているため、この味付けにはかなり満足している。また、フレームの特性が中速域以上というのもレース中ではよくあるシュチュエーションである。ハンドル周りはまだ改善の余地がたくさんあるのでもうちょっと前傾姿勢が取れるようにしていくつもりだ。フロントセンターは615mmあり、このあたりが直進安定性に寄与していると考えられる。速い速度となっても重心が高いのにハンドル周りがふらつかない。BBがJISのダブルが使用できるのはクランクを取り付けた際にQファクターが小さくなりペダリングしやすくなるのは嬉しい。向かい風や路面抵抗の大きい状況、また、自分の脚がなくなってきたときに失速が若干早い気がする。完全に失速してしまうと回転でもトルクをかけてもどちらも脚を使わざるをえない。こう状況が比較的のぼりの多いレースは不向きなのかもしれない。また、そういう状況に陥りやすい単独向かい風の場合は常に脚を回さざるを得ない感じで休めることができないところも弱点であろう。レースでの使用ではそのあたりは致し方ない問題なので割り切るしかなさそうだ。全体的には、自分の脚質はルーラー向きのスプリンターだと思っているので長所を生かした使い方ができそうなこのフレームは大変満足している。最後に忙しい中フレーム購入にあたって相談、尽力していただいた㈱モトクロスインターナショナルおよび江下君には感謝しています。ありがとうございました。

パールイズミ・スミタ・ラバネロ所属
竹木 秀一

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