2006年11月8日水曜日

東京?大阪

平成18年10月31日
東京都練馬区練馬を出たのがちょうど正午だった。この日は最高気温23度と絶好のコンディションだった。東京から大阪まで自走で行くことは過去に3度経験している。そのうち、24時間での挑戦というものは1度しかない。過去に走った中では半分までたどり着き1泊2日というのは経験していた。また、その1度は今年の5月であり、東京から名古屋まで行ったものだった。自分にとって自信とまではいかないが、それなりにできないことは無いと挑戦する前から思っていた。
都心から大阪方面に行くにはいろんな選択肢があるが、あえて国道1号を通ることにした。国道246号を使わなかったのは交通量という面だけでなく、緩いアップダウンが繰り返されており序盤にストレスが溜まるのが嫌だったからだ。自宅からボトルの水と薄皮アンパンを背中に入れ、環七?1号と繋ぐ。渋滞はそこそこあるもののあまり関係ない。ペースはそこまで速くないように行く。まずは箱根峠を越えなければいけない。箱根峠は1時間半?2時間と見ていた。そのため峠に入る前に補給として小田原城に入るところのコンビニで休憩。15:30、80km
水分とゼリー飲料2個を調達し、10分ほどの休憩でスタート。箱根峠はとにかく長いので落としすぎず、かといって踏まないように心がける。ここでaveが落ちてもその後の静岡県の平地を考えるとたいした問題にはならない。とにかくペースを崩さないほうが懸命。箱根峠頂上には17:30だった。すでに日も暮れ、景色なんて、全くわからない。くだりも無理せず時速50km/h出るぐらいでおりる。下りきった沼津市内で2度目の補給。今後しばらくバイパスが続くこともあり、おにぎりを止まって食べる。ここで18:48だった。前回友人と来た時には同じコンビニで6時間半だったので若干ペースは遅い。しかし、10分ぐらいならどうということはないので気にしない。
沼津、富士由井は完全バイパス化している。当然チャリは通っちゃならないわけだが、ここは敢えてバイパスを通る。敢えてと書いたが、バイパスを迂回する一般道を知らなかったわけではないが、夜間人通りが少なすぎることとペースが著しく下がってしまうことが分かっていたので通らなかった。富士由井を越えると次に訪れるのは清水。
清水から静岡方面は予定通りバイパスとほぼ平行に走る1号(市街地コース)。間違えることなくその道に入れた。静岡から1号に戻り宇津ノ谷峠を通るか150号を抜けるかどちらか迷ったが、距離の短い峠方面へ。この峠実はかなり短く、しかもトンネルなので走っていてもあっという間に終わってしまう。20:40、208km(27.2km/h)
走りながら背中の補給食を食べ、背中の物がなくなった頃にコンビニに寄るようにしていた。次に寄ったのは島田だった。島田からは金谷を越えなければならない。実は何気ない金谷が曲者なのだ。前半の最後ともいえるのぼりが待っている。金谷は1号で越えるとトンネル、1車線、バイパス、そして車の巡航が70km/hと最悪な状況。ちょっと遠回りでも山越えをするしかない。200kmを越えているので足はかなり重いが、斜度の変化が少ないので一定ペースで淡々とこなす。くだりは街頭もほとんど無い道なのでゆっくり行き掛川バイパスと並行する県道を使った。
掛川、袋井、磐田と1号市街地ルートには車がほとんど流れていない。夜間のトラックは嫌いではない。ある程度同じ方向に走っていないと風向きが追い風にはならない。静岡の有料バイパスは最近全行程無料になったためほとんどの車がバイパスに流れてしまっている。そのために夜間市街地を走っていないのだ。しかもその辛い状況に追い討ちをかけるかのように向かい風である。たまに通る大型車のおかげでそのときだけ追い風になる。aveで走るのがやっとぐらいだ。しかし、頑張って踏みすぎてはいけない。ここで目安となるのは心拍である。長時間走るのにはある程度心拍を抑える必要がある。LSDまで落とすと体は楽だが巡航は上がらない。そこでミドルレベルを維持するように心拍140を目安にする。これはのぼりでも平地でも同じようにする。気分的にあげるときもあるが、極力あげないようにする。ようやく浜松につく頃には向かい風でかなりきつい状態になっていた。湖西市で休憩するつもりだったが早めに浜松で休むことにした。ここで12時間を越える。248km(27.7km/h)

11月1日
前回の挑戦ではこの休憩で体が冷えた。気分的に中間地点までたどり着いたという安堵感が出てきてしまうからだろうか。今回は防寒対策は万全でまったく寒くなるような気分にならないほど着込んでいる。東京方面からは道なりにまっすぐ行くことで潮見トンネルのほうには行かず、潮見坂を超える。T字路で1号に合流するとやっぱりトラックが信号ごとに10台ほどずつ走っている。いい流れのトラックを捕まえるまではなかなかペースが上がらないが、そのうち55km/h巡航のトラックのペーサーを使い、10kmほど流させてもたった。岡崎に入り走っていて固形物が食べられないぐらい胃が重かったので岡崎公園で休憩して採ることにした。血糖値があがると居眠り運転しそう。2:50、350km(27.8km/h)
岡崎市内はなぜか風が無風状態だった。このまま無風であることを期待したのだが、その期待はすぐに裏切られた。岡崎を抜けるころにはまたもや向かい風となった。追い抜くトラックが名古屋市内に近づくにつれてだんだん増えていった。トラックが追い抜く時には一時的に追い風になる。そのタイミングを狙って巡航をあげていく。安城で前回やめようと決意した交差点で信号停車した。前回はこのとき左ひざに鈍痛があった。今回は、、これは後で書くことにする。まだまだいけるという気持ちは大きかった。ここを何事もなく通過することで以前の挑戦を超えた気がした。夜の休憩は知立で一軒寄っただけで快調に走った。名古屋で方角が変わるので向かい風も横風にかわる。そろそろ夜が明けるころになり、朝ごはんを食べようという気になる。三重県に入り鈴鹿峠の前の休憩場所を考えていた。そこで四日市でコンビニ休憩。オニギリを食べ、ちょっと小休止。着込んでいた上着をしまい残りの距離とペース配分を考えた。大阪まででぎりぎり24時間で届かない。とはいえ、鈴鹿で無理はできない。どうする?6:00、420km(27.4km/h)
山では無理せず平地でペースアップする。コンビニを出るとあまり速くないトラックの後ろに着かせてもらい1号?25号と重なるところまでいく。その後も関宿までの緩斜面も別のトラックに引いてもらい50km/hオーバーで上っていく。関宿で息を整え、いざ鈴鹿峠。後半で一番きついはずなのでイーブンペース(14km/h)でのぼる。頂上のトンネルを超えたらやはり向かい風だった。出て最初のコンビニで最後の休憩をした。8:30、467km(27.2km/h)
大阪まで24時間以内でつける可能性は0ではない。だったら、残り時間はもう全開で行ってもいいだろう。無理しないで行って間に合わないのは後悔が残る。307号の分岐までは観光バスにへばりつき60km/hで下り、307からは平地、緩斜面を30km/h下回らないペースにする。枚方市で1号に戻ったのは11:22だった。残り20km。やっぱりぎりぎりである。信号のタイミングで間に合わないかもしれないので巡航をさらに上げ、40km/h以上で行く。もうこの速度だと走っている車を縫って走らないとできないペース。どうしても梅田新道まではたどり着けないとわかったが、大阪市内に入ることはできた。ちょうど24時間で到達したのは大阪府大阪市北区天満1造幣局の前で、12:00、559.92km(27.7km/h)だった。ちなみについでなので梅田新道まででは24時間06分42秒、561.75km、ave27.7km/h、走行時間20時間16分09秒、max64.1km/h

0 件のコメント:

コメントを投稿